WORK FLOW業務の流れ / 不動産事務部

不動産事務部の概要

不動産証券化(※1)の各種法制は1990年代に整備され、順調にマーケット規模が拡大しています。不動産管理処分信託 (※2)は、不動産証券化に欠かせない使い勝手の良い運用スキームとして多くの国内系・外資系運用会社に活用いただいています。
不動産管理処分信託において信託銀行は、各種管理事務を確実に遂行し、信託財産を安全に管理していく重要なプレーヤーです。

不動産事務部は、三菱UFJ信託銀行が扱っている不動産管理処分信託事務の一部の委託を受け、外部のアセットマネジメント会社(運用会社)からの指図等に基づき、信託口座開設、決算書送付、各種契約書押印手続、書類保管、指図書全体の期日管理などの業務を行います。指図書は大量かつ多岐に渡るため、4つのグループが分担して対応しています。

不動産事務部は2020年4月に創設された新しい部署です。不動産管理処分信託は今後も拡大することが見込まれており、当部と三菱UFJ信託銀行は緊密にコミュニケーションを取りながら、更なる業務の効率化およびシステム化に取り組んでいます。当部での仕事は不動産分野の専門知識と共に、事務処理能力も高められ、これからますます伸びていくことが期待されています。会社とともに自分も成長している喜びを感じたい方には、非常に挑戦しがいがあるでしょう。

  • ※1「不動産証券化」とは、不動産の保有者が、その不動産を、証券化のために設立した特別な会社等に移し、その特別な会社等がその不動産を裏付けとした資金調達を行うことを言います。多くの投資家から資金を集めることができるなど、さまざまなメリットがあります。
  • ※2「不動産管理処分信託」とは、土地や建物などの信託財産の管理や処分を行うことです。管理や処分を任せた人(土地や建物の所有者など)は「委託者」、任された人(信託銀行など)は「受託者」と呼ばれ、両者の間で「信託契約」が結ばれます。「受益者」とは、信託財産から生まれた収益を受け取る権利(信託受益権)を保有する人です。契約締結時は委託者が兼ねていますが、信託受益権が譲渡されると譲受人が新受益者となります。
不動産事務部の業務

不動産事務部の各グループの役割

事務第1グループ

運用会社からの指図書を全件システム登録し、処理完了までの期日管理を行います。その他、信託口座の開設や解約、インターネットバンキングやファームバンキングの登録・ID管理も行っています。

事務第2グループ

決算期毎に作成される信託決算書の確認・送付を担当します。また、不動産管理部が仕訳を行った内容をシステムに登録する、会計(仕訳)オペレーションや、物件に関する各種保険証券の管理も担当しています。

事務第3グループ

受託者としての記名・押印を指図された各種契約書・役所宛書類の押印や、押印済書類の郵送・メール送付、WEBやメールで送付されてきた物件管理レポートの登録処理、固定資産税および都市計画税の納付事務や償却資産の申告事務等を行います。

事務第4グループ

事務の一括処理、期日管理、整合性チェック等に日次、月次で使用する各種リストを作成します。その他、各種システムのID管理や運用会社から依頼された書類保管の手配、当部の総務も担当しています。